先月、河内長野市医師会主催のアドバンスド・ケア・プランニングについての講演を拝聴しました。
あまり聞きなれない言葉です。ACPとは、利用者・家族・医療福祉従事者の話し合いを通じて、利用者(患者)の価値観を明らかにし、これからの治療・ケアの目標や選好を明確にするプロセスの事。だそうです。
終末期医療やターミナルケアなどを想像するとわかりやすいかもしれません。
人工呼吸器付けますか?経管栄養しますか?点滴しますか?心肺蘇生しますか?など。
自分だったらどんな選択をするのかな?自分の家族だったらどうかな?
考えさせられます。
ただ、これらの処置を必要とする場合、利用者さん(患者さん)の多くは、ご自身での判断や選択が難しくなっています。
判断ができなくなるその前に、その方の考える「いのち」の在り方、考え方、終え方を支援していくことや一緒に考えるプロセスが、アドバンスド・ケア・プランニングなのだと思います。
講演の中では、ACPを先導していくのはやはり医師で、医学的な理解をもとにしていくことが望ましいとありました。
しかし、医療の現場だけでなく、在宅生活を支える介護・福祉の現場にも多職種連携は求められています。生活の中で直接関わり、本人の口から聞かれる些細な言葉や、見せる態度にも、ご本人の希望や考え方は現れます。それをキャッチし、発信できるのは介護やリハビリの専門家なのかもしれません。
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